結婚が決まると、さて二人の住まいはどうしようか?と考えますね。
夫は一人暮らし用のワンルームなので、そこには住めないし、家を買うか借りるかの二択。
私たちの結論は、結婚と同時に2900万円の3LDKの戸建てを購入するということでした。
2001年(夫29歳、私25歳)当時の話です。
家を買うと決めたワケ
- 賃貸だと、毎月家賃を払っても家は自分のものにならない。
- 家を買ったら資産になる。
- 今なら住宅ローン控除が受けられるからお得。
(2001年当時は住宅ローン控除が15年受けられる最後の年でした)
これらのことを考えて安直な二人が考えて出した結論が家を買うということでした。
新築住宅か、中古住宅かを考える
新築、中古を問わずいくつか見学に行って、気づいたことがいくつかありました。
新築のメリット・デメリット
- 新しい家に住める 〇
- 自分で好みの壁紙やレイアウトにできる 〇
- 新しい住宅地なら、ご近所づきあいもゼロからスタートできる 〇
- それなりのお値段がする ✕
モデルルームを見せてもらうと、新居での生活はこんな感じなのか~とイメージしやすいですし、家具の配置なども参考になります。
区画の中に何軒か家が建つ場合だと、新しいコミュニティーなので、住み始めても比較的なじみやすいのではないかと思いました。
中古住宅のメリット・デメリット
- 購入価格を抑えることができる 〇
- 安く購入し、自分好みにリフォームをすることができる △
- 築年数にもよるが、設備の古さは否めない ✕
- すでにある近所づきあいに入っていかなければいけない ✕
私たちが見学させてもらった中古住宅は、暮らしながら売却を考えている方が2軒。
見学に行くと、家庭の様子(ベビーゲートがあちこちについている、玄関にベビーカーや三輪車が置いてある)が見えてしまい、自分たちがそこで暮らすイメージがなかなか湧きませんでした。
同じくらいの子供がいる場合の見学なら、「こんな風にキッズスペースを作っているのか」など見学する目線も変わったと思いますが、希望あふれる新婚だったので、なかなかイメージできずにいました。
ご近所が年配の方が多いところだと、将来的に子供が出来たとき、近所にお友達がいないかも?と思ったりもしました。
安く買ってリフォームと思っても、水回りを移動させることが出来なかったり、システムバスを大きめに変更するスペースがなかったり、といくつか希望がかなわないこともあります。
新築・中古物件を見学して分かったこと
いくつか物件を見学するなかで、感じたことはこの3点。
- 新築物件は購入意欲をそそるような工夫をしている(住むイメージがわきやすい)
- 住みながら自宅の売却を考えるならば、できるだけ生活感を払拭したほうがよい。
- 中古住宅の売主ならば、ここに住んだ場合のメリットを多く伝えるほうがよい。
(人気の学区、近くに安いスーパーがある、町会がラクなど)
たとえば同じ3LDKの間取りで、中古住宅が1500万、新築が3000万だったとしたら、中古住宅を買って500万かけてリフォームをしても2000万円で3KDLの家に住める、と考える人もいるでしょうし、3000万で新築に住みたいという人もいるでしょう。
中古住宅を3軒見せてもらいましたが、うち2軒は住みながら売却のかたでした。どうしても生活感が見えてしまうので、もし私が住みながら家を売却しようとするなら、頑張ってモデルハウスのようにして、見学に来た人が買いたくなる家に見せなければいけないな、と勉強になりました。
空き家になっている中古住宅は、キッチンと風呂洗面以外は何もなく、これまた住んだイメージが沸きにくかったのも事実。
新築物件を購入しようかと気持ちが傾いたころに、実家からほど近いところに手ごろな住宅地ができることがわかり、双方の両親の後押しもありトントン拍子で新築の購入の話が進みました。
結婚も、家を買うのもタイミングと勢いが大事です。
住宅ローンを組むときに必要な【諸費用】とは
家の購入にあたり、住宅ローンとは別に諸費用がかかりますが、
こちらは現金でご用意ください。
家を購入すると、家の購入費以外に諸費用が100万~150万ほどかかります。
一般的には、住宅ローンの諸費用は中古物件だと物件購入額の6~10%、
新築物件だと物件購入額の3~7%が相場といわれています。
新築、中古全体で3%~10%はかかるとみてください。
戸建てかマンションか、新築か中古か、条件により必要なものは多少変わるようですが、
うちの場合は下記のものが約140万かかるということでした。
- 登記料 約40万
購入した土地・建物の所有権や、住宅ローンを組んだ場合の抵当権の設定を法務局の登記簿に記載してもらうための手続き料 - 住宅ローン保証料 二人で約50万
保証会社に保証人になってもらうための費用 - 火災保険料 約40万
住宅ローン利用の要件の一つ。一括払いが多いため高額 - 印紙代 3万
住宅購入時の売買契約書、ローンを組む際の金銭消費賃貸契約書に貼付するもの - 事務手数料 約7万
住宅ローンを借り入れる会社(金融機関)に支払う事務手数料
物件購入価格が2900万なので、140万だとだいたい5%弱ですね。
家の購入費用にこんなの含まれるなんて聞いてない~。
という方もいるでしょう。
諸費用もコミコミで住宅ローンを組むことが出来るところもあるようですが、諸費用もローンに組み込むと、あたりまえですがそれにも金利がかかります。
今は低金利だから、なんて悠長なことは言ってはいけません。
諸費用は現金で用意しましょう。
- 住宅ローンの返済期間はできるだけ短く
- 借り入れはできるだけ少なく
住宅ローンを組んだ内訳
私は就職して3年未満。夫も転職して3年未満。二人で収入を合わせてローンを組まなければ家は買えません。
できるだけ借入額は少なくしたかったので、諸費用と頭金は先に現金で払ってしまって、残りでローンを組むことにしました。
現金で用意したもの | ローン金額 |
頭金 550万 | 夫 1500万 |
諸費用 150万 | 私 850万 |
双方の親、私の祖母にもらったお祝い金に、それぞれの貯金を足して、このような内訳で住宅ローンを35年で組みました。
住宅ローンは返す期間が長ければ長いほど、利息がかかります。
仮に2350万を、35年間 金利2%で返済し続けたとしたら総支払額は3270万ほどになり、借り入れよりも900万以上も多くお金を払うことになります。
900万ほども多く払えたのならば、もう少し駅近の4LDKが買えたのでは?
自分たちの身の丈に合った購入額、住宅ローンであったとしても、返済期間が長いとよからぬことを考えて後悔しそうです。
ローンはできるだけ早く返済してしまうに限る