家を買うと決めてから、何度も工務店や営業さんと
打ち合わせをするのは、働いていると大変だけど
ちょっと楽しくてワクワクしますね。
4LDKを広めの3LDKにするとか、壁付けキッチンを対面キッチンにするとか、和室を洋室に変更するとか、2階にもトイレと手洗いはつけておくとか、壁紙はどれで、外壁はどれで・・・・・
家が完成するまでには、何度かの打ち合わせがあるんです。
何度も何度も、考えては図面やオプションの見積もりを作成しなおし依頼する方もいるようですが、そんなことしても煮詰まるだけ!! 打合せ担当さんが困るだけ!!!
住んでみてからでないとわからないことも多いので、必要最低限の希望は伝えておく、という程度でよいのでは?と個人的には思います。
でも、最低限の希望以外はお任せします~っていうのは
あとで後悔したりしない?
もうね、断言します。どんなに考えて最良の打ち合わせをしたとしても
もっとよく考えるんだった~
こんなオプション付けなくてもよかったのに~
という場面はいくらでもあります(笑)残念ですが。
逆に、あのオプションけちるんじゃなかった!というのもあります。
打ち合わせをして、図面にしてもらって納得して、家が出来上がって住んでみて、からの経験に基づく要不要をお伝えします。
間取りについて
①壁付けキッチンを対面キッチンにする。
のちのち子供ができたとき、子供の様子をみながらキッチンに立つほうがよいなと思って変えました。
人が来た時も、手元が隠せるので壁付けよりは片づけがラク。
デメリットは壁付けのキッチンよりスペースを要するので、少しダイニングスペースが狭く感じるかも。
②小さいお子さんがいるなら、リビングの一部は畳スペースにしてお昼寝場所を確保しておく。
畳でなくてもいいですが、見えるところでお昼寝スペースがあると便利。
少し生活音を感じる場所のほうが、子供はよく寝ました。
③キッチンと洗面がドア一枚でつながっているほうが、水回りの家事動線がラク。
ご飯を作っているときに、ついでに洗濯機を回して、と段取りよく動けます。
うちは間取りの都合上どうしてもできませんでしたが、できるならばしたほうがラクです。
④1、2畳程度の狭いスペースでもいいから書斎(夫スペース)を作っておく。
秘密基地のような狭い空間でいいんです。夫が一人になれる場所を。
作っておいて良かったと思う場所No1です。
⑤リビング階段は、子供の友達がきたときゆっくりくつろげないし、冷暖房の効きが悪くなるからしない。
私の周囲で後悔No1はリビング階段。とにかく光熱費が高くなる。夏暑く冬寒い。結局階段にカーテンか扉をつけることになります。
特に④の夫スペースは大事です。互いの健やかな暮らしのためにも。
寝室の一角にパーテーションで仕切りを作って、小ざっぱりしたデスクとチェアーを置くだけでもいいんです。
部屋でなくとも、ちょっとしたスペースでもよいので、夫に一人の空間を。
うちは天袋収納をやめて、オプション30万追加で6畳ほどのスペースをロフトにし、夫専用の部屋にしました。
けんかしたときにもいいんです、このスペース。家で仕事をするときにも集中できます。
ただロフトは暑さ寒さがダイレクトに届く場所なので、部屋として使う場合は必ずエアコンを設置しましょう。エアコンなしでは夏と冬はロフトにいられません。
コンセントについて
あらかじめ標準工事の内容があると思いますが、コンセント配線は多めがよいです。
家具の置き方で隠れてしまうコンセントも出てくるかもしれません。
おすすめの追加コンセントの位置は
①クローゼットの中
ダイソンやルンバなど掃除家電用に。照明もあるといいです。
②ダイニングテーブルの近くの壁か床 ホットプレートなどに。
③キッチンシンクとガス台・IHの間 ミキサー、ホットサンドメーカーなど料理家電用に。
④キッチン脇、背面カウンターの上 調理家電、生ごみ処理機、ポットなどに。
ダイニングキッチンまわりは多めで困ることはありません。
食洗機、ホットプレート、電子レンジを同時稼働してもブレーカーが落ちないかも確認しておきましょう。
うちはこの3つの同時稼働でよくブレーカーが落ちたため、のちのち追加工事をしました。
Wi-Fiやゲーム機器、電話の位置も決めておいて、そのあたりも多めがよいです。TVまわりに集約すると便利です。
大体の便利な機器はコンセントがついてます。
照明器具について
照明器具はこだわりもあり、施主支給でネットで購入したおしゃれなシャンデリアや間接照明などをつけたいかたも多いでしょうけど、商品写真しかなく、メーカーもよくわからないようなものは避けたほうがいいです。
①取付がめんどうな照明器具の場合、取付料金を割り増しにされることがある。
②取付後の動作不良などの責任の所在がわかりづらい。
③取付日までに商品が届かない、思った商品でなかった、取付器具の穴の位置が合っておらず、造作しなおす手間がかかり追加料金がかかった、などトラブルが多い。
施主支給品の取り付けは営業さんではなく取付業者(電気工事担当)とよく打ち合わせてください。
営業さんは簡単に「施主支給品でもいいですよー」といいますが、のちのち工事でもめることが多いです。
身内に電気工事業のものがいるので、この手のトラブルをよく聞きます。
しっかりしたメーカーのもの、悪い口コミのないところで購入してください。
エアコン・室外機について
将来の子供部屋など、当面使う予定のない部屋のエアコン設置は、部屋が必要になってから設置することをお勧めします。その時の最新エアコンを付けるほうが省エネだからです。
エアコンの室外機は、ご近所とモメないためにも、敷地内の互いに迷惑にならないところに設置しましょう。
設置業者が経験則で「この位置がいいですよ」と提案しますが、景観上こだわりの位置を示してくる施主もいます。でも大体ご近所とモメる位置になりやすいです。
「うちの敷地を少しまたいだ」
「窓に向かって室外機の風が吹く」
などですね。無用なトラブルを避けるためにも設置業者の意見も取り入れましょう。
電動シャッター・玄関電気錠について
電気錠は荷物が多くても鍵を出さずに入れるし、スマホがあれば鍵を持ち歩かなくてもよいものも出ています。
電動シャッターは音も静かで、窓を開けなくてもリモコン一つで雨戸の開け閉めができる便利さが魅力です。
「1階の寝室は物騒だから、常時雨戸は閉めておかないと」な場合は採風型雨戸をお勧めします。
雨戸を閉め切ると暑い、でも1階だから網戸のままでは物騒、な夜でも雨戸を閉めたまま風を採り入れられます。
うちは普通の雨戸でしたが、のちに採風型雨戸に取替をしました。
雨戸は閉まっているけど、風は採り入れられるという心地よさと安心感は、取り替えてよかったなと思います。
ただ防犯上の観点から、「外出時、夜間は採風にせず閉め切るほうが安全です」と取り替え時に言われたので、隣家と接する窓などは泥棒対策できちんと閉めたほうがいいです。
食洗機について
洗い物好きだから別に要らないわ~、と乾燥機だけにしたのは私です。子供が生まれて非常に後悔しました。
子供を産んでから手荒れがひどくなってしまったからです。いわゆる主婦湿疹ですね。あまりにも手荒れがひどくなり食洗機の取り付けを考えましたが、後付けするにはキッチンの奥行が5cm足らず、泣く泣く置き型の食洗機を取り付けることになりました。
初めから食洗機をつけておいて、乾燥機だけで使うということもできますし、後付けは工事が面倒ですので初めから取り付けておいて損はないです。食洗機はあなたが思っているよりも、はるかにいい働きをします。新婚共働きの時より、子供が生まれてからの方がありがたみが増したものの一つです。
トイレ増設について
戸建ての場合、1階、2階とも標準仕様でトイレがついている場合も多いですが、もし2階に付けるのがオプションならばトイレの取り付けをおすすめします。
家族が増えたときの朝の支度に大助かりまちがいなしです。朝は混みあいますから。
オプションの場合、デメリットとして2階廊下や収納のスペースが削られますが、それを踏まえてもメリットのほうが大きいです。
メインのトイレよりも省スペースで付けられることも多いですし、個室フロアにあると、夜間トイレに行く際、階段の昇降も要らず便利です。
コロナ禍の家庭内隔離ではトイレを家族と分けることが求められていました。こういう場合も便利ですね。
雨の日の洗濯物対策について
浴室乾燥機
雨続きで室内干しも限界、な日でも浴室乾燥機があれば便利です。乾くのに時間がかかるのが難点ではありますが、あるとないとでは違います。
あとは干すだけの状態の洗濯物より、あるていど室内干しをして、仕上げとして浴室乾燥機を使うと洗濯物がしっかり乾きますし、電気代の節約にもなり家計にやさしいです。
幹太くん
オール電化でなければ、ガスを使った幹太くんを洗面所に設置が一番おすすめです。共働き家庭が多い昨今、晴れた日中に外に洗濯物を干すことができない人には、便利な家電です。後付けもできるようですが、建築中に設置をしてしまうほうが配管などもすっきりします。
ただちょっとお高いんですよね。
うちでは後付けの設置が大変なこと、収納スペースがなくなること、がネックとなり設置を断念しました。
しばらくは縦型洗濯機を使っていましたが、ドラム型洗濯乾燥機を購入しました。
ドラム型洗濯乾燥機
我が家では、ドラム型洗濯乾燥機は家事を楽にするアイテムNo1となりました。
デリケートなオシャレ着は乾燥までせず、オシャレ着モードで洗って陰干しすればいいですし、しわになりにくい素材の服を選んで買うようにすれば、洗濯機に汚れ物を入れてタイマーしておくだけで乾燥までしてくれるなんて、花粉が飛び交う時期には救世主以外のなにものでもありません。
縦型洗濯機よりお値段はしますが、クオリティーオブライフ(QOL)を爆上げするアイテムであることは間違いなし。夜間の稼働も気になるような大きな音は出ませんし、共働きには必須といえましょう。
独立洗面台の設置について
洗面所のなかの洗面台ではなく、独立した洗面台のことです。
玄関を入ってすぐのところや廊下の一角に独立した洗面台があれば、子どものお友達が来た時などでも洗面所や洗濯機まわりを見られず手洗いができます。インフルエンザが気になる季節にもいいですし、公園遊びから帰ったあとでも手洗いがすぐできます。
二重サッシ・内窓について
道路に面したリビングや、隣家との距離が近く、日当たりの悪い部屋には二重サッシや内窓がおすすめです。
体感温度が本当に違います。ピアノを設置する部屋の防音対策としてもおすすめです。
うちでは息子の部屋が北に面していて、日当たりが悪く一番寒かったので内窓をつけました。明らかに暖房効率が良くなりました。
壁紙について
壁紙はサンプルのごく小さい面積のものから、部屋全体に貼ったイメージが湧きにくいものですが、にぎにぎしい柄のもの(ストライプや花柄)は大きな面積のところに使わず、トイレや洗面所あたりに使用するのが良いです。
壁紙で失敗したなと思ったことは、のちに息子の部屋になった北側の部屋に、「和室だからシックな壁紙にしよう」と落ち着いたグリーン系の壁紙を選んだことです。日当たりが悪いことも相まって、あかりをつけてもなにか暗いような感じがして、子供部屋にしたときに壁を白い室内用ペンキで塗ることになりました。光の差し込みにくい部屋には明るめの壁紙の方が、部屋全体の明るさUPにつながります。
こういった打ち合わせを、何度も何度もメールや電話でも繰り返し、再三図面の作成をやり直してもらい、それでも迷って迷って、という方は少なからずいます。
結婚を機に、もしくは出産を機に家を買う方は、ウェディングハイで過剰にアドレナリンが出ていたり、マタニティハイでホルモンバランスが崩れていたりで不安定になりやすい時期ですから、一人で考えすぎて煮詰まって暴走したりせず、家族でよく相談して決めていきましょう。
夫婦の意見が合わず、腹を立てたご主人が「もう勝手にしろ」と打ち合わせ中に出ていったり、『「思い通りの家にならないんです~」と打ち合わせ中に泣く妊婦さんに戸惑った』、と電気工事業を営む身内が困っていました。
その時々の体調で、要望されることが変わりやすく打ち合わせがしづらいのだそうです。
とにもかくにも、妊婦さんは自身の体調を最優先にしてください。それでなくても大変な時ですから。体調とメンタルの安定を最優先にしてくださいね。